男子100メートル準決勝で、自己ベスト9秒98を持つ小池祐貴(26=住友電工)が、3組2着で決勝に進出した。

向かい風0・9メートルで10秒30。同組1着の桐生に0秒02差だった。「後半であ、(桐生を)抜けそうだなと思ってリズムを崩した。ラスト20メートルで視界に入った。欲張って『もうちょっと、もうちょっと』と接地が悪くなった」と反省した。

予選は10秒42(同1・1メートル)だった。「最近は、最初の20~30メートルの(足を踏む)感覚が悪かった。準決勝ではより丁寧に踏んでいった。修正して走れた。決勝はもっといいレースができるかなと思い。周りを気にしないこと。真っすぐ前をみるだけ」とした。

東京五輪の参加標準記録は10秒05。すでに山県、多田、小池、桐生、サニブラウンの5人が突破しており、この5人が25日の決勝で「3位以内」に入れば、代表に決定する。

決勝は25日午後8時30分にスタートする。

 

◆男子100メートルで東京五輪代表切符をつかむには? 五輪の参加標準記録の10秒05を突破し、今回の日本選手権で3位以内に入れば代表選手に決まる。山県、サニブラウン、桐生、小池、多田の5選手は既に記録をクリアしており、タイムに関係なく3位までに入ればOK。残る柳田、デーデー、東田の3選手は、10秒05を突破した上での3位以内が求められる。