男子100メートル決勝で、自己ベスト9秒98を持つ小池祐貴(26=住友電工)が、10秒27で4着に入った。

24日の予選は、スタート直後に加速がうまくいかずに10秒42(向かい風1・1メートル)だった。準決勝はスタートを修正して10秒30(同0・9メートル)で3組2着。同1着の桐生に0秒02差に迫った。「後半で『あ、抜けそうだな』と思ってリズムを崩した。決勝はもっといいレースができるかなと思います。周りを気にしないこと。真っすぐに前を見るだけ」と意気込んでいた。

リオ五輪後に頭角を現して、18年ジャカルタ・アジア大会で200メートル金メダルを獲得した。同種目で日本勢12年ぶりの頂点だった。19年7月にはダイヤモンドリーグロンドン大会で9秒98をマーク。日本人3人目の9秒台選手となった。

高速ピッチが持ち味で、中盤の加速を武器としている。高3で10秒01を出した同学年の桐生を追って、着実に力を伸ばしてきた。今大会で初の五輪切符を目指して決勝に臨んでいた。