ボクシング東京オリンピック(五輪)女子フェザー級代表の入江聖奈(20=日体大3年)が3日に日体大世田谷キャンパスで行われた入学式に出席し、在校生代表として新入生に歓迎の言葉を送った。来月にはロシアで開催される国際大会に派遣予定となっている入江は「1年2カ月ぶりとなる外国人選手との戦いになり、海外選手の圧力や距離感を経験したい」と意気込みを語った。

大役を終えて入江は「オリンピック予選くらい緊張した」と笑みを交えて振り返り、「オリンピックでは金メダルを取ることしか考えてないので、夏に向けて突っ走っていきたいです」と今夏に迫る東京大会に向けた意欲を見せた。

今春、体育学部3年に進級した。教職を取りながら、文武両道の学生生活を送っている。新入生に向けて「大学は自分で考えて行動しないといけない。先生の言葉を待っているだけではいけないので、これから4年間で『考える力』を磨いてほしい」と先輩の威厳を見せた。

先月24日に53歳で亡くなった古賀稔彦さんは母校の大先輩で、入江が目指す金メダルを獲得した1人。「オリンピック予選を経験して、メダルを取るすごさを身に染みて感じた。母校にそんな偉大な先輩がいると実感し、より身が引き締まった」と語っていた。【平山連】