東京オリンピック(五輪)に向けて東京・お台場海浜公園の海上に設置されていた五輪シンボルが6日午前、撤去された。横約33メートル、縦約15メートル、重さ約69トンの巨大モニュメントは開幕まで半年の1月24日に設置。五輪ムードを盛り上げに貢献してきたが、大会の1年延期にともなって安全点検とメンテナンスのために制作した横浜市内の工場に移動した。

固定用の海中ワイヤを外した後、50メートル×18メートルの台船ごと他の船にけん引されて移動。本格的な台風シーズンを避けながら、超音波を使用して劣化部分がないかなどを点検、溶接部分の確認やライトアップの電気系統の確認を行う。点検期間は4カ月程度で、都の関係者によると再設置される時期は「早ければ12月初旬になる」という。

都では、お台場とともに八王子市の高尾山に置かれるモニュメントも制作。すでに完成はしているが、今春の設置予定を前に大会の延期が決定した。