全日本柔道連盟は27日、東京・講道館で強化委員会を開き、男子73キロ級で16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)金メダルの大野将平(旭化成)や、女子52キロ級で18、19年世界女王の阿部詩(日体大)ら男女12人の東京五輪代表を決定した。

東京五輪代表選考は、選手の準備期間確保を重視した「3段階」による選考で決める。今回は「2段階目」となり、直近のGSデュッセルドルフ大会(21~23日、ドイツ)までの成績を総合的に判断した。強化委員会では、男女代表監督らが各階級の候補選手のこれまでの実績などを説明して推薦。その後、委員の質疑応答を受け、最終的には記名による投票で決議した。出席者の3分の2以上が、2番手との差が歴然としていると判断し、賛成すれば代表選出となった。ただし、候補選手の現所属の指導者には投票権を与えない。

激戦の男子66キロ級のみ最終選考となる4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)に持ち越しとなった。

 

以下、東京五輪男女代表(階級順)

▽男子60キロ級 高藤直寿(パーク24)2回目

▽男子73キロ級 大野将平(旭化成)2回目

▽男子81キロ級 永瀬貴規(旭化成)2回目

▽男子90キロ級 向翔一郎(ALSOK)初出場

▽男子100キロ級 ウルフ・アロン(了徳寺大職)初出場

▽男子100キロ超級 原沢久喜(百五銀行)2回目

 

▽女子48キロ級 渡名喜風南(パーク24)初出場

▽女子52キロ級 阿部詩(日体大)初出場

▽女子57キロ級 芳田司(コマツ)初出場

▽女子63キロ級 田代未来(コマツ)2回目

▽女子70キロ級 新井千鶴(三井住友海上)初出場

▽女子78キロ級 浜田尚里(自衛隊)初出場

▽女子78キロ超級 素根輝(そね・あきら、環太平洋大)初出場 ※昨年11月のGS大阪大会後、代表内定