東京五輪代表に内定している女子組手の植草歩(28=JAL)が予選で姿を消した。

初戦の2回戦では高校生選手からポイントを奪えず、判定でなんとか勝ち上がったものの、続く3回戦では大学の後輩にあたる島愛梨(帝京大)に1-3で逆転負け。残り30秒過ぎに上段蹴りを許した。

敗退後に植草は涙を浮かべ、「準備しきれていなかったのが反省点。初戦からかみ合わなかった部分があった」。今大会ではコロナ対策として、頭部を覆うメンホーという防具を全選手が着用。「いつもと距離感が違うと意識はあったが、変化に合わせられなかった」と肩を落とした。コロナ禍により10カ月ぶりの実戦となった今大会で、2年ぶり5回目の優勝を狙っていた。

女子組手では同じく東京五輪代表に内定している宮原美穂(帝京大職)が初戦の2回戦で沢江優月(帝京大)に屈した。東京五輪代表候補の染谷真有美(テアトルアカデミー)は、植草を撃破した島に4回戦で敗退と、予選から波乱が相次いだ。