日本オリンピック委員会(JOC)が運営する都内の日本オリンピックミュージアムが23日、4カ月ぶりに営業を再開した。新型コロナウイルス感染拡大で2月27日から閉館されていた。

JOC副会長も務める松丸喜一郎副館長は「やっと再開できて大変うれしく思います。感染予防で時間がかかったところもあるが、専門医の方々にもチェックしていただいて、試行錯誤しながら、準備を整えた」と話した。

同ミュージアムは、昨秋の開館から半年で30万人以上が訪れた。再開にあたっては、30分区切りの完全予約制として、1グループを60人に限定。入館者の体温チェック、消毒液の設置、道具の共用があるスポーツ体験施設は使用を見送るなど、予防措置をとった。

松丸副館長は「このミュージアムはオリンピズムを伝えるための常設施設。世界情勢を見ても、人種差別、国家の紛争など、いろいろ不安定な時代になっている。今こそスポーツを通じて、世界中の人々が集まって、ひとつのルールの下で公平に競い合う。それを通じて国際平和に寄与する。五輪の価値を発信する一番いい時期だと思っています。徐々にスタートできることはありがたい」とした。