安倍晋三前首相(66)が16日、都内の日本オリンピックミュージアムで、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長から五輪ムーブメント発展への寄与をたたえる「オリンピック・オーダー」(功労賞)を授与された。バッハ会長からは五輪マークを中央に据えたネックレス型の記念品を贈られた。

安倍前首相は、受賞スピーチの中で「わたくしは本日、本賞をオリンピックムーブメントに献身して倦(う)むことを知らず、TOKYO2020を待ち望み、成功させようと勇んでやまない、すべての日本人になりかわる思いで、頂戴いいたします」と述べた。

安倍前首相は13年9月にブエノスアイレスで東京招致のスピーチを行った。また16年リオデジャネイロ五輪閉会式ではスーパーマリオに扮(ふん)して登場して、大きな話題を呼んだ。

バッハ会長は、セレモニーのあいさつで、安倍前首相への感謝を述べるとともに「私はあなたがスーパーマリオに扮(ふん)して、五輪スタジアムの真ん中に現れた瞬間のことが忘れられません」。その上でスピーチの最後には「東京五輪の開会式で会えることを楽しみにしています。そしてあなたがその時、どんなコスチュームをきているか、想像しています」とした。

出席した組織委の森会長も「安倍前総理がスーパーマリオに扮(ふん)した、アベマリオが世界を驚かせました。ゲームの世界では、マリオにはヨッシーという頼れる仲間がいました。私の名前は喜朗(よしろう)でありまして、ヨッシーであります。これからもアベマリオとモリヨッシーのように助け合いながら、東京大会の成功に向けて、力を尽くしてまいりたいと思います」と話した。