東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」発言に対し、4日、疑問や批判の声が上がった。東京都の小池百合子知事は「内外から厳しい声が届いている」と述べ、橋本聖子五輪相は「あってはならないこと」と、電話で直接伝えたことを明かした。3日夜から炎上が続くSNS上では、森会長の退任を求める声が拡大。問題が収束する見通しは立っていない。

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◆解説 新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が1カ月延長となり五輪開催への逆風が吹く中、森会長の発言は機運醸成に大きなダメージとなった。首相時代から自由奔放な物言いで批判されることも。講演でも歯に衣(きぬ)着せぬ発言で来場者の期待に応えようとするが言葉が足らず、誤解を招くこともある。

この日「会長は普段から女性、男性職員ともに大切に考えている」と話した組織委の女性職員もいた。親しい間柄ではそのキャラクターが知られていても、世間がそれを理解することは難しい。だからこそ丁寧な説明が必要だった。

森会長のもとには菅義偉首相をはじめ政界の重鎮が今もなおあいさつに訪れる。政官財に顔が利きスポーツ行政にも精通。五輪という国家事業を前に進める上で他者が持ち合わせない力を持っている。だからこそ周囲で助言、進言できる人材が少ないのも事実だ。

組織委幹部や職員は「他に会長になる人材はいない。あれだけ各界全てをまとめられる人はいない」と口をそろえる。多方面に義理堅いからこそ信頼関係が厚い側面もある。しかし今回の発言は世界的ニュースに。大会関係者の中には「国際問題に発展し国際オリンピック委員会(IOC)が耐えられなくなったら辞任論が浮上するかもしれない」と見る向きもある。【組織委担当 三須一紀】