東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会のこの日2度目となる理事会が18日午後、都内で行われ、橋本聖子五輪相(56)が新会長に選ばれた。女性蔑視発言で辞任した森喜朗会長(83)の後任となる。

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東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長は関係各所との調整役だ。こう言えば聞こえはいいが、かなりの激務。IOC、政府、東京都などと、さまざまな政治的綱引きをする。費用面をひとつ取っても、どこがいくら出すかを決める上で、政治的な調整も行わなくてはならない。森前会長の仕事ぶりを例に取ると、関係各所に実際に足を運ぶなどし、スポンサー回りも行った。大会に従事する医療従事者への協力を取り付けるため、各地の医師会や病院にも赴いた。会議やIOCとのパーティーの席次表なども、細かくチェックしていた。