東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が7日、都内で行った定例会見で、米有力紙ワシントン・ポスト(電子版)のコラムで、国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長を「ぼったくり男爵」と呼んだことについて「何を根拠にそのような表現されているのか、理解に苦しむところがある」とバッハ氏を擁護した。

橋本氏はバッハ氏について「強いリーダーシップを持ってこられた方で言葉が強い方」と評した上で、「アスリートのために、自分が壁になってやり抜いていきたい。その上での強い表現が、そういった厳しい捉え方になっているのかなと思う」と推測した。「選手のためにと頑張っておられる会長なので、これからも丁寧にしっかりと、東京大会の目指す意義や価値を世界の皆様にご理解いただけるよう、力を尽くしていかなければならないと思う」と話すなど、理解を求めた。

ワシントン・ポストは5日のコラムで、バッハ会長を「ぼったくり男爵」と呼び、新型コロナウイルス禍で開催を強要しているなどと主張。「地方行脚で食料を食い尽くす王族」に例え、「開催国を食い物にする悪癖がある」と非難し、日本政府に対し東京五輪を中止するよう促した。