東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの選手村(中央区晴海)が20日、報道陣に公開された。

選手村の「メイン玄関」と言える代表的な施設「ビレッジプラザ」の中には「金の装飾トイレ」を設置。正面エントランス横の男女トイレに、東京大会のゴールドパートナー(住宅設備部材&水回り備品)であるLIXIL社が納入した。

ビレッジプラザは、大会コンセプトである「多様性と調和」を表現するため、全国から木材を集めて建築された。63の自治体から寄せられた木材が互いに支え合う特徴的な構造。「金の装飾トイレ」で便器や洗面部に輝くデザインは、この木造構造がモチーフになっている。

カラーは、金メダルを狙って東京にやって来る世界中のアスリートへの応援の気持ちを込めて金色に。小便器8台、大便器部8台、洗面器13台、バリアフリートイレ2台、オストメイト2台に装飾が施された。トイレ空間のドアを開けた瞬間、木材をモチーフとしたコンセプトが誰の目にもとまる演出にもなっている。

大会期間中、ビレッジプラザでは選手の生活サポートやメダリストの記者会見などが行われる。各国の選手はもちろん、世界中のメディアが利用するエリアに「金の装飾トイレ」を設置することで、コンセプトを広く表現していく。

選手村は五輪が7月7日にプレオープン。13日に開村し、23日の開幕に向けてアスリートを迎え入れる。パラリンピックは8月15日にプレオープンし、17日の開村と24日の開幕を待つ。