日本オリンピック委員会(JOC)は5日、東京五輪日本選手団の男女旗手を正式発表した。男子はバスケットボールの八村塁(23=ウィザーズ)、女子はレスリングの須崎優衣(22=早大)を起用する。2人は、23日に国立競技場で行われる開会式で、日本選手団を先導する。

国際オリンピック委員会は、ジェンダー平等の観点を考慮して、今大会から旗手を男女1人ずつのペアで起用できる新ルールを採用。JOCは八村、須崎の起用を固めていた。この日、バスケットボール男子代表が発表され、八村も順当に選出。これを受けて、JOCも旗手の発表に至った。

八村は「東京オリンピックは、私がずっと夢見ていた舞台です。その舞台で日本代表選手団旗手という大役を仰せつかり、大変光栄に思います。今は皆さんの健康と安全が最優先ですが、この機会に日本中の子どもたちをはじめ、多くの方々に私と私のチームメートのオリンピックでのプレーを全国からみていただき、バスケットボールそしてスポーツにもっと興味をもっていただけたらうれしく思います」とコメント。

須崎は「私は、子どものころ、吉田沙保里選手を見て、オリンピックにあこがれました。家族と離れ、JOCエリートアカデミーに入校した2013年に東京オリンピックが開催されることが決まり、ずっと金メダルを目指してきました。このような状況下でオリンピックの舞台に立たせていただけることへの感謝を忘れず、いただいた役割を全力で全うしたいと思います」とコメントした。

JOCはすでに日本選手団の主将に陸上男子山県亮太(29=セイコー)、副主将に卓球女子石川佳純(28=全農)を選出している。

日本選手団は6日に結団式と壮行会を行う。