【ベルリン=山本幸史】日本女子自転車史上初の世界女王が誕生した。梶原悠未(22=筑波大)が、女子オムニアムで金メダルを獲得した。世界選手権を制した日本勢は、87年オーストリア大会の本田晴美(ケイリン)俵信之(スプリント)以来33年ぶり。女子の世界選手権メダルは、15年(フランス)ポイントレース銀メダルの上野みなみ以来、史上2人目となった。初の五輪代表を確実とし、金メダル候補の大本命に躍り出た。

日本自転車競技連盟選手強化委員長で、世界選手権スプリント10連覇の中野浩一氏は「なんと言っても金メダルは33年ぶりだからね。私はその年(87年)に世界選手権に行っていないので、86年に自分で日の丸と君が代を聞いて以来。もう、感慨より『よくやってくれたな』という思い」と興奮気味にねぎらった。あくまで五輪代表決定は先とした上で「世界王者なので当然、他に代わりはいない」と話した。