16年リオデジャネイロ五輪代表の大石綾美(アイリスオーヤマ)と冨田千愛(関西電力)のペアが、東京オリンピック(五輪)出場権が懸かる5月のアジア・オセアニア大陸予選(東京・海の森水上競技場)代表に決まった。

先週のシングルスカル評価レースでそれぞれ1、2位だった両者がこの日のペアとなり、同3、4位だった上田佳奈子(明治安田生命)と山領夏実(デンソー)のペアと対戦。強風の影響でスタート時刻が15分以上遅れ、波が高い難条件となったなかでも、序盤から着々とリードを築き、最後は5秒以上の差をつけて先着した。

大石は「リオのときはお互い未熟で、自分のことで精いっぱいだった。今は言葉にしなくても、それぞれが考えていることを感じられる余裕がある」と成長を口にした。冨田は「アジア・オセアニア大陸予選で五輪出場枠を獲得し、東京五輪では表彰台に立てるように頑張りたい」と誓った。

男子はシングルスカル評価レースで3、4位だった西村光生(アイリスオーヤマ)と古田直輝(NTT東日本)のペアが、同1、2位だった宮浦真之(NTT東日本)と武田匡弘(関西電力)のペアに先着。これによってアジア・オセアニア大陸予選の代表クルー決定は持ち越され、4日は宮浦・西村組に武田・古田組、5日は宮浦・古田組に武田・西村組と組み合わせをシャッフルしてレースを実施。3日間の総合成績によって代表ペアが決まる。