新型コロナウイルスの影響で中断していた五輪選考大会が、約1年半ぶりに再開する。スケートボードの東京五輪の予選対象大会「デュー・ツアー(米アイオワ州)」が、現地の20~23日に開かれる。6月に予定していた世界選手権が中止された「パーク」では、五輪選考大会の最終戦となる。女子の残り1枠、男子の開催国枠を誰がつかむのかに注目が集まる。

五輪出場枠は「パーク」と「ストリート」共に、男女それぞれ20人。1国当たり各種目で男女最大各3人に出場枠が与えられ、日本は既に開催国枠「1」を獲得している。今年6月末までの五輪予選対象大会で獲得したポイントによる世界ランキングで、代表内定者が決まる。

パーク女子では、世界ランキング1位の岡本碧優(みすぐ)(14=MKグループ)と同2位の四十住さくら(19=ベンヌ)の日本勢が大きくリード。大会結果にかかわらず代表入りが確実視されている。

一方の残る1枠は、同7位の中村貴咲(20=木下グループ)と同9位の開心那(ひらき・ここな)(12=hotbowlskatepark)を中心に争われる。開の世界ランクが中村を上回れば、逆転で代表入り。12歳10カ月での夏季五輪日本人最年少出場が見えてくる。

男子パークは夏冬両五輪出場を目指す平野歩夢(22=木下グループ)、笹岡建介(22=MKグループ)、永原悠路(15)の3人が出場する。世界ランク24位の平野と同30位の笹岡が開催国枠を懸けて争う展開となる。

このほかストリートでは男子の堀米雄斗(22=XFLAG)や女子の西村碧莉(19=木下グループ)らが出場する。ストリートはイタリア・ローマでの今月31日~6月6日に行われる世界選手権が五輪予選対象大会の最終戦となる。【平山連】

◆五輪最年少出場 冬季夏季通じての日本人最年少出場は、1936年ガルミッシュパルテンキルヘン冬季大会フィギュアスケートの稲田悦子で12歳0カ月。最年少金メダルは、92年バルセロナ五輪女子200メートル平泳ぎで岩崎恭子(14歳6日)。