スポーツクライミングの複合ジャパンカップ最終日は19日、盛岡市で行われ、女子は東京オリンピック(五輪)代表の野口啓代(32=TEAM au)が3年ぶり2度目の優勝を飾った。

24年パリ五輪方式のボルダリングとリードの2種目で争い、五輪で現役引退を表明している女子の第一人者は両種目を制覇。集大成の夢舞台に向け「五輪前の国内最後の大会に優勝して自信をつけたいと思っていた。自分に集中できていた」と手応えを口にした。今後はワールドカップ(W杯=23日開幕、オーストリア)を経て国内で最終調整する。

世界選手権など大一番の時には、勝負カラーの赤リボンをつけるのがお決まり。シャネル製のため五輪ではつけられないが、「赤にこだわりたい」と代替の勝負アイテムを模索する。金メダルを狙う32歳のプロクライマーは、残りの期間で「まだまだ成長できる」とラストスパートを誓った。