水泳世界選手権福岡大会(21年7月16日~8月1日)が、22年に延期される可能性が出てきた。

東京オリンピック(五輪)の21年7月23日開幕決定から一夜明けた3月31日、国際水連から「五輪日程が決まったので今後協議をしていこう」というメールが大会事務局に届いた。関係者は「五輪と世界選手権の日程が重なることが確定しましたので、これから調整していきます」と口にした。

21年8月の陸上世界選手権(米オレゴン州)は1年延期の方向で調整に入っている。同事務局は、22年開催の可能性について「全く不可能というわけではない。調整できないわけではないが、会場の確保などもあるのでこれから検討する」とした。大会基本計画ではマリンメッセ福岡などの会場に特設プールを設置する予定となっている。東京五輪で使用する仮設プールを流用するプランもあり、1年延期は従来の方針を踏襲できるメリットもある。

同選手権は、国際水連の主催で、開催都市側は新しい日程を決めることはできない。同事務局は「最終的な決定権は国際水連にあるので、こちら側の要望を伝えて話し合っていく。柔軟に対応していく」とした。