コロナなんかに負けない! 男子テニスの錦織圭が25日、自身のアプリで、力強く宣言だ。

新型コロナウイルスの影響で、東京五輪が延期になったことを受け、動画で「なるべく早く、苦しい状況が治るように、みんなで対策を取りながら、しっかり頑張ろう」と発信した。

現在は、拠点とする米フロリダで練習を積む。米国は急激に同ウイルスの感染が拡大しており、錦織も「スーパーで、ものがなかったりと、ちょっと大変な時ではある」。昨年10月に、右ひじの遊離軟骨(通称ネズミ)の除去手術を受けた。実戦は、昨年9月の全米が最後だ。しかし、「練習は何とかできている。復帰したときに、強く戻ってこられるように頑張る」。

五輪だけではない。テニスの世界ツアーも、6月7日まで、すべての大会が中止か延期となった。「しっかり準備をしていたみんなの中には、つらい選手もいる。ただ、この状況なので、延期したのは良かったと思う」。

前回の16年リオ五輪で銅メダルを獲得。日本のテニスに96年ぶりのメダルをもたらした。五輪は3大会に出場したが、最初の2大会は自分のため。しかし、リオで、応援してくれる人のために戦いたいと気持ちが変わった。だからこそ、「1年後にいい形で迎えられるよう準備をして、楽しみにこの期間を待っていようと思う」と前を向く。