東京オリンピック(五輪)の聖火到着式が20日、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地で行われたが、東北新幹線が強風で一時運転を見合わせたため、橋本聖子五輪相、萩生田光一文科相、田中和徳復興相、多羅尾光睦東京都副知事、大会組織委員会の遠藤利明会長代行らが式典に遅刻するハプニングが発生した。

橋本氏らはこの日朝、東京から東北新幹線に乗車。仙台に向かう道中で、強風で新幹線がストップ。約1時間半ほど、新幹線に“缶詰め状態”に。一行はパトカーの先導で急ぎ会場を目指した。

到着式は午前11時から開始予定だったが、橋本氏らの到着を待つため20分遅れの午前11時20分に変更。橋本氏、多羅尾氏のあいさつは取りやめになった。それでも間に合わず、到着式の終盤にあたる午前11時35分過ぎに会場に滑り込んだ。

吉田沙保里氏と野村忠宏氏が予定になかったトークで場をつなぎ、一行はハイライトの1つである聖火皿への点火やブルーインパルスの飛行には何とか間に合った。聖火皿を囲んでの写真撮影にはそろって笑顔で応じていた。

一行は事前打ち合わせ時間も想定しており、余裕を持ったスケジュールで会場入りするはずだった。橋本氏は「風が強くて。ギリギリで…」。遠藤氏は「森(喜朗)会長に『だから昨日、一緒にと言ったじゃないか』と言われちゃったよ。でも、泊まらなくても、十分に余裕があると思って。会長は先見の明があるけど、自分の先見の明のなさを感じたよ。いろいろあるねぇ」とそれぞれ苦笑いしていた。