東京オリンピック(五輪)聖火リレーのスタート実施予定だった26日、第1走者を務めるはずだった「なでしこジャパン」(日本女子代表)の新潟L・MF上尾野辺めぐみ(34)がクラブハウスで心境を語った。11年W杯優勝メンバーが福島Jヴィレッジで第1走者を担うことになっていた。大会延期に伴い、聖火リレーも中止。「残念な気持ちもあったけれど、正しい判断だと思う」と言った。

新型コロナウイルス感染拡大のニュースに接するたびに「本当にやれるのか」と不安視しながら見守ってきた。米国在住で幼なじみのFW川澄奈穂美(34)は辞退していたが「もしかして行けないかも」と事前に聞いていた。「光栄だと思っていた。機会があれば走りたい」と話した上尾野辺は「もう1度、世界一を目指して戦う姿を楽しみにしている」と現なでしこジャパンに期待をかけていた。