東京オリンピック(五輪)が25日朝に福島・Jヴィレッジでグランドスタートが行われ、聖火リレー公式アンバサダーを務める5人がそれぞれ意気込みを語った。

お笑い芸人の「サンドウィッチマン」伊達みきおと富沢たけしは、普段の漫才のような掛け合いで会場を楽しませた。

伊達 「東北の被災地も聖火リレー回ります。ぜひきれいになった被災地も見ていただきたい。まだ全然立ち入ることができない所も素直に見ていただきたいな。感謝の気持ちを込めて、我々は被災地を走りたいと思います」

富沢 「森さんはいないの?」

伊達 「森さんはテレビで見てるよ。それだけ?」

富澤 「今日をきっかけにオリンピック・パラリンピックやるんだという気持ちになればいいなと思っています」

伊達 「みんなで日本を応援しましょう」

女優の石原さとみは、聖火ランナーから聞き取った今の心境を紹介した。

石原 「筋肉の病気と戦っているランナーの方は『リレーの日は必ず自分の手でトーチを掲げる』と決意していました。またある方は『自問自答の1年だった。だからこそ自分の気持ちが定まった状態で走れるのを楽しみだ』とおっしゃっていました。またある方は『母の命日が走れる日になった。意味があることだから、恩返しができるよう頑張りたい』と語っておられました。聖火リレーに対する意見や考えはさまざまで良いと私は思っています。決断や判断は間違っていないと私は思います。でも、1つ思うのは目標があるということは生きる希望になる。ランナーの方だけではなく目標を持って明るく生命力を持って、生き抜いて欲しいと思います」

パラリンピックの射撃に出場した田口亜希さんは、聖火リレーに対する考え方を披露。

田口さん 「聖火リレーはみんなの思いが込められていくものだと思います。約1万人の聖火ランナーの皆さま、ネット中継などで応援してくださる皆さま。この1年聖火を守ってきてくださる皆さま。関係する全ての皆さまの思いと希望が込められてつながるものだと思います。7月23日にオリンピックスタジアムで皆様の思いと希望が込められた聖火がともることを私は願ってます」

柔道男子3連覇の野村忠宏さんは、到着式で自身が聖火を受け取った時の様子を振り返った。

野村さん 「昨年3月20日に宮城の松島基地でギリシャから届けられた聖火を私自身が手にし、素晴らしい到着式を迎えた。コロナ禍で1年延期になったが、多くの方の尽力で聖火リレーのグランドスタートを迎えることができて本当にうれしく思っております。オリンピックのシンボルであり希望や平和の象徴でもある聖火が、いろんな所でつながれて多くの夢につながってほしい。スポーツの力を信じて心を1つに進んでいきましょう」

【平山連】