東京オリンピック(五輪)バレーボール女子代表に選出された12人が30日、日本協会を通じてコメントを発表した。

ミドルブロッカーで主将の荒木絵里香(36=トヨタ車体) 個人としてもチームとしてもここからさらにギアを上げていき、万全な状態で試合に臨みたいと思います。キャプテンとしての役割を全うし、チーム一丸となって戦います。

-選出されたことをご家族には伝えましたか

荒木 娘にはまだ伝えていませんが、ほかの家族には伝えて、「おめでとう」と言ってもらいました。

セッター田代佳奈美(30=デンソー) 今まで応援していただいた方々に感謝して、自分のやるべき事を全力で果たしたいです。

セッター籾井あき(20=JT) うれしい気持ちと身の引き締まる思いがあります。初めて出場したネーションズリーグでは、世界のトップチームと試合を行い手応えを感じることができたので、自分にとって大きな収穫になりました。課題は一人一人に対してのトスの精度と対戦相手に対しての戦略的なトス回しです。一番下の年齢なので謙虚さを忘れず、勝つために自分のやるべきことに徹したいと思います。

アウトサイドヒッター

石井優希(30=久光) たくさんの方の支えがありここまで頑張って来ることができました。オリンピックはそんな方々への1番の恩返しの場だと思っています。2016年のリオデジャネイロオリンピックの時とは立場や役割などが違う中で、メダル獲得に向けて自分がどう行動できるか、大事なポジションだと思っています。

アウトサイドヒッター古賀紗理那(25=NEC) オリンピックのメンバーに選出されたことをとてもうれしく思うと同時に、日本代表として結果にこだわらなければならないと強く思いました。私は得点を取ること、ディフェンスの軸となり周りを生かす動きをすることでチームに貢献したいです。また、ゲーム状況を把握し、ゲームメークを意識してプレーしていきたいです。守りに入ることなく常に強気で攻めている姿を見ていただきたいと思います。

アウトサイドヒッター黒後愛(23=東レ) 私はチーム全員がつないでくれたボールをただひたすら貪欲に得点につなげたいです。オリンピックでベストパフォーマンスを維持するために、当たり前のことですがいま一度自分としっかり向き合う時間を大切にしていきたいと思います。

アウトサイドヒッター林琴奈(21=JT) ネーションズリーグでは、途中出場が多かったのですが、心も体もしっかり準備することがとても大切だということを改めて感じました。課題として、サーブやサーブレシーブなどをオリンピックまでに少しでも強化していきたいです。

アウトサイドヒッター石川真佑(21=東レ) 私は日頃の練習から周りをしっかり見るように意識しており、試合では与えられた役割を、責任をもってプレーしていきたいと思います。ひとつのプレーがうまくいかないときに他のプレーが

崩れていかないようにすることがチームにとっても大事だと思いますし、個人としてもそこを意識しています。狙われることもたくさんありますが、それを嫌がらずにプラスに考え、攻守ともに安定したプレーでチームの勝利に貢献したいと思います。

-兄(祐希)とオリンピック出場となる可能性がありますが、どのような思いですか

石川 私は私で頑張ろうと思っています。(兄と)特に話はしていません。

ミドルブロッカー奥村麻依(30=デンソー) 私が選出された1番の意味はブロックだと思うので、そこでしっかりチームに貢献していきたいです。どんな時でもチームに良い流れを引き寄せられるようなプレーを出せるように頑張っていきたいです。

ミドルブロッカー島村春世(29=NEC) 諦めずに背中を押してくれた人たちのおかげで今回日本代表に選出されたと思っており、たくさんの人への感謝の想いで、今胸がいっぱいです。けがをした時は、東京オリンピックに間に合わせるために手術を決断しましたが、(2020年開催の場合は)間に合わなかったということが事実としてあります。それでも延期になったことでまだ希望はあると言ってもらえてそれを信じてここまできました。正直なところ弱っていた時期もありましたが、いろいろな人の力をお借りして良い方向に向かうことができました。どんな時でも明るく元気よく!笑顔でチームの雰囲気を上げていけるように頑張ります。

ミドルブロッカー山田二千華(21=NEC) ネーションズリーグでは打点の高さを生かしたスパイクも通用していたので、そこにスピードとセッターとのコンビの精度を上げていきたいと思います。チームの中では若手になるので、まずはフレッシュに何事にも恐れないで挑戦し、ブロックを決めてチームに勢いをつけられる選手になりたいと思っています。

リベロ小幡真子(28=JT) サイドアウト、ブレイクと、自分が率先しチームとしてどう攻めてどう守るかを主体的に発信していきます。たくさんの方々の支えがありここまで来ることができたことに感謝し、日本代表としての覚悟を胸に戦いたいと思います。

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