【潮目】大谷から最敬礼された伊藤大海の7球 マイアミでも剣が峰託せる極太マインド

大谷翔平投手(28=エンゼルス)の降板後、侍ジャパンのピンチを救ったのは伊藤大海投手(25=日本ハム)でした。WBC準々決勝のイタリア戦の5回。2点差に追い上げられた直後の2死一、三塁から大谷をリリーフし、フルカウントから153キロの直球で遊飛に打ち取りました。全7球中、6球が直球。東京五輪で「#追いロジン」が話題を呼んだ右腕は、この試合では「#ナイス火消し」がSNSでトレンド入り。気になるロジンの使い方にも答えた試合後のインタビューを、ノーカット版でお届けします。

プロ野球

◆伊藤大海(いとう・ひろみ)1997年(平9)8月31日、北海道・鹿部町生まれ。駒大苫小牧2年春にセンバツ出場。駒大進学も1年秋に退学。17年、苫小牧駒大に再入学。2年春、4年秋にMVP。18、19年大学日本代表。20年ドラフト1位で日本ハム入団。21年3月31日西武戦でデビューし、初登板から23イニング連続奪三振の新人タイ記録。東京五輪では侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献した。昨季は球団15年ぶりの新人2桁勝利となる10勝9敗でパ・リーグ新人特別賞を受賞。176センチ、82キロ。右投げ左打ち。4400万円増の年俸8500万円で3年目の契約を更改。

「気持ちぶつけていこうかな」

――5回はどんな思いでマウンドへ。

そうですね、マウンド向かった時に栗山監督からも取られちゃいけないとか考えなくていいとは言われたんですけど、あそこを任された以上(走者を)かえしたくなかったので。絶対かえさないっていう気持ちで投げていました。

――いざマウンドに上がった時、違う感じはあったか

やっぱ、ああいう場面で登板することが今までなかったので。まあ、ランナーを背負った状態で、スタートっていうのはすごい緊張もしましたし。最初ちょっと、ふらついている感じもあったんですけど、その後すぐ入れたんで良かったかなと思います。

――真っすぐ中心に投げていた。今日のボールはどうだったか

まあ自分の中でも真っすぐいってるなっていうのはあったので。まあ変化球で打たれるぐらいだったら、気持ちぶつけていこうかなっていう風に思ってました。

本文残り67% (1874文字/2787文字)