【2度目の藤原恭大】「したくはない」「好きでない」と笑いながら…練習だけを頼りに

選手の技術面に加え、人間性やドラマにも迫る田村藤夫氏(63)の「プレミアムリポート」は、ロッテ藤原恭大外野手(23=大阪桐蔭)に2度目のインタビューを行いました。開幕から好調をキープも、5月中旬に太もも裏を痛めて2軍落ち。6月11日に1軍復帰し、レギュラーを目指してひたすら結果を追い求める毎日です。

1軍復帰した後の7月1日、試合前に話を聞く事ができました。

プロ野球

◆藤原恭大(ふじわら・きょうた)2000年(平12)5月6日、大阪府生まれ。大阪桐蔭では4度甲子園に出場。通算5本塁打を放ち、17年春、18年春夏の3度優勝。18年ドラフトで3球団競合の末、ロッテに1位で入団。19年の開幕戦で高卒新人では球団54年ぶりのスタメン出場を果たし、プロ初安打もマーク。今季推定年俸2200万円。181センチ、80キロ。左投げ左打ち。


◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

「そういう時期もくる」

田村氏よろしくお願いします。今現在の調子はどうですか?

藤原調子は、今年一番良くないです。でも、まあ、そういう時期も来ると思うので、ここから上がるのか、下がるのかは自分次第だと思うっているので。

このまま下がり続けるのではなくて、ここから調子を上げてチームの戦力となれるように頑張らないといけないなと思っています。

インタビュー直後の7月4日、超ファインプレーもありお立ち台に。20日に「特例2023」の適用選手となり、登録を外れた=ZOZOマリンスタジアム

インタビュー直後の7月4日、超ファインプレーもありお立ち台に。20日に「特例2023」の適用選手となり、登録を外れた=ZOZOマリンスタジアム

田村氏3月にここで話を聞いた時に、体力、調子を維持することが難しい。あとはメンタルかなと言ってました。その点は?

藤原全部、メンタルも体力も技術も落ちている、今が一番苦しい時期なんです。でも、良くなる兆しは見えてきていると思います。粘り強く我慢してやっていければいいなと思います。

田村氏4月順調に来ていて、5月にけがをしたね。

藤原5月ですね。

田村氏6月の頭くらいまでかな。

藤原はい。

インタビューカットはすべて7月1日、ZOZOマリンスタジアム

インタビューカットはすべて7月1日、ZOZOマリンスタジアム

田村氏4月は、いい形でいっていて。

藤原はい。

田村氏今、悪いのは技術的に具体的なものはありますか?

藤原具体的にですか?

田村氏うん、どんなところですか?

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。