【無料会員記事】温厚な田村藤夫さんを失望いや激怒させたDeNA2軍の怠慢プレー群

2019年まで中日2軍バッテリーコーチとして若手を育成してきた田村藤夫氏(65)が、ファームで目にとまった選手や期待の若手選手の現状をチェックする「田村藤夫のファームリポート」。

今回は、DeNAの戦い方を取り上げます。

プロ野球

◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

【連載208】<ファームリポート:イースタンリーグ・DeNA4-5オイシックス>◇2025年5月21日◇横須賀

■スタンドからはDeNAファンと思われる「あ~あ」のため息が何度も漏れていた

オイシックス戦でのDeNAの戦い方に、どうにも納得がいかなかった。ミスはつき物の野球というスポーツだが、ミスを考える以前のところで、大いに考えてほしい部分を解説したい。


こういう時もあるだろうと思って試合を眺めていた。本来は特定の選手の成長や、不調、苦悩に目を向けるべきだが、DeNAのあまりのミスの多さに、どうしてこうも連鎖するのだろうと、不思議な思いでグラウンドを見ていた。

無気力ということではないはずだ。現に捕手伊藤光は孤軍奮闘というプレーを淡々とこなしていた。

なのに、他の選手に目を向けると、長打を放ちながら一塁に止まる、左投手が一塁走者のスタートに気づかない、そもそも全力疾走をしているのかと。

こちらも無意識のうちにあら探しをしているかのような錯覚に陥ってしまった。

3回表、2死走者なし。先発の左腕庄司がボテボテのゴロを捕って一塁へ投げるも、それて出塁を許す。すると、左投手だけに一塁走者の動きは目の前に見えているはずだが、足を上げる前にスタートを切られているのに気づかない。そのままホームへ投球しそうになり、ようやく走られたことに気づいて動きを止めた。

当然だが、ボークだ。

ここで捕手伊藤光がマウンドに足を運んで落ち着かせようとしたが、今度は二塁へのけん制が悪送球となり三塁へ進塁を許し、中前に同点タイムリーを打たれた。

スタンドからはDeNAファンと思われる「あ~あ」のため息が何度も漏れていた。ファンの方の気持ちはよく分かった。

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。