【無料会員記事】西武ドラ1斎藤大翔は強肩俊足の大型ショート 打球反応に一瞬のズレ

2019年まで中日2軍バッテリーコーチとして若手を育成してきた田村藤夫氏(65)が、ファームで目にとまった選手や期待の若手選手の現状をチェックする「田村藤夫のファームリポート」。今回は、西武のルーキー、斎藤大翔内野手(18=金沢)を取り上げます。

プロ野球

◆斎藤大翔(さいとう・ひろと)2007年(平19)1月27日生まれ、石川県出身。金沢高では遊撃手。高い守備力を評価された。甲子園出場はなし。24年ドラフト1位で西武入団。181センチ、76キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1000万円。


◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

【連載212】<ファームリポート:イースタンリーグ・日本ハム8-2西武>◇6月18日◇鎌ケ谷

■私は打球の方向を見た瞬間、斎藤ならば捕球できるのではと、とっさに感じた。

西武のドラフト1位の高卒ルーキー、斎藤の1歩目に着眼し、じっくり考えさせてもらった。


20年以上も捕手をやってきた者として、打球が飛んだ瞬間に、おおよそのイメージが浮かぶ。ああ、この打球ならば、あのショートは追いつくだろうなと。

それは反射的に感じることで、長年の経験からくる予測、見通しと言えばご理解いただけるだろうか?

イニング合間の打球処理の体慣らしなどを見ていると、何となくどんな動きをするのか、イメージが湧く。

西武の高卒ルーキー斎藤に対しても、そうした印象を持って試合を見ていた。

まず2回、2死一塁で右打者のヒット性の中前の打球に、ショートの斎藤は追いすがるも追いつけなかった。しかし、最後まであきらめずに飛び込み、淡泊さはなかった。果敢に飛び込んだ粘り強さには好感が持てた。

私は打球の方向を見た瞬間、斎藤ならば捕球できるのではと、とっさに感じた。少なくともグラブに当てるところまでは行くだろうと。

だが、現実は飛び込んだものの届かずヒットとなった。そこで、少しだけ私の予測とのズレはどこにあるのかなと、考え始めた。

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。