投手専念が決まったDeNA武田陸玖に刮目 3回も首を振って直球を投げた背景を掘る
2019年まで中日2軍バッテリーコーチとして若手を育成してきた田村藤夫氏(65)が、ファームで目にとまった選手や期待の若手選手の現状をチェックする「田村藤夫のファームリポート」。今回はDeNAの高卒2年目左腕・武田陸玖投手(20=山形中央)を取り上げます。投打二刀流に取り組んでいましたが、9月4日に投手に専念することが発表されました。
プロ野球
◆武田陸玖(たけだ・りく)2005年(平17)6月6日生まれ、山形県天童市出身。成生ファイヤードラゴンズで小1から野球を始め、小6ではNPBジュニアトーナメントの楽天ジュニアでプレー。天童四中から山形中央に進学。最速149キロ左腕&通算30本塁打超の二刀流で活躍も、3年間で甲子園出場なし。23年9月のU18ワールドカップで代表入り。3試合に救援登板し無失点、打撃では打率3割6分4厘で初優勝に貢献。23年ドラフト3位でDeNA入団。1年目は2軍戦4試合、1安打、打率1割6分7厘、0本塁打、0打点。174センチ、77キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸560万円。
◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272
【連載219】<ファームリポート:イースタン・リーグ・DeNA1-3日本ハム>◇9月7日◇横須賀
DeNA武田のピッチングに注目した。
数日前に投手に専念する記事を見ていたため、この日先発すると知り、大きな関心が湧いた。二刀流を目指すことそのものがすごいことで、2年目を迎えていろいろ悩んだり、考えた末の本人の決断だったと感じる。
心機一転、どんなピッチングを見せるのか、じっくり見させてもらった。
まず、ポジティブな部分として右打者の内角を果敢に攻める姿勢は光った。
右打者の進藤に対して、真っすぐをきっちり突いていた。左投手で右打者の内角を正確に突ける投手はそれほど多くない。武田の場合は、まだ制球に伸びしろはあるが、攻めていこうという意欲がマウンドからは感じられた。
進藤に対して内角を攻めた。しかし、甘く入ってファウル。それもあわや長打の際どい当たりで、タイミングは合っていた。
次はどうするかなと注目していると、次も内角を真っすぐで突いた。その前のボールよりも厳しくなっているが、プロのレベルから言えば、それでもまだやや甘い。
結果は詰まりながら左前に運ばれた。しかし、私の目には進藤のスイングは刺されていたと感じた。
当然、進藤からすれば真っすぐにタイミングを合わせている。その中で、同じコースを真っすぐで攻めるのは、投手からすればかなり強い気持ちと自信がなければできない。ヒットにはなったが、私は武田にはこうした気迫、挑む気持ちは絶対に大切にしてもらいたいと感じた。
この場面、2球続けた内角真っすぐで空振りが取れれば最高だが、ファウルでもいい。ボールでもいい。その意気込みが、武田の投手としての資質を高めてくれるだろう。ヒットにはなったが、恐れずに内角を攻めることの大切さをここから知ってもらいたい。
この果敢な部分と、表裏一体の課題が、左打者の外角の攻め方にあった。
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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。
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