【背中で見せる】降雨ノーゲームも…広島佐藤柳之介が残した爪あと

2019年まで中日2軍バッテリーコーチとして若手を育成してきた田村藤夫氏(66)が、ファームで目にとまった選手や期待の若手選手の現状をチェックする「田村藤夫のファームリポート」。今回はフェニックスリーグから、広島の佐藤柳之介投手(23=富士大)を取りあげます。

プロ野球




◆佐藤柳之介(さとう・りゅうのすけ)2002年(平14)11月1日、宮城県生まれ。小学3年から野球を始める。中学時代は七ケ浜リトルシニア所属。東陵では甲子園出場なし。卒業後は富士大へ進学し、1年春からベンチ入り。リーグ戦通算21試合に登板して11勝1敗。4年秋にはMVP獲得。24年ドラフト2位で広島入団。6月29日中日戦(バンテリンドーム)でプロ初登板初先発し、6回無失点で初勝利。1年目は6試合、1勝2敗、防御率3・60。179センチ、87キロ。左投げ左打ち。来季推定年俸は現状維持の1200万円。


◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272


【連載222】<ファームリポート:フェニックスリーグ・阪神1-1広島(降雨ノーゲーム)>◇10月11日◇天福


■道具を借りて自分で…

広島の佐藤柳が先発して、初回に味方のエラーと自らの暴投もあり犠飛で失点する苦しい立ち上がりも、その後は復調の兆しが見えていた。その中での4回表終了降雨ノーゲームという結末だった。

事象としてはそこまでだったが、その後のまさかの展開は、ファーム、フェニックスリーグを見守ってきた私も初めての光景で、強く心を揺さぶらた。

佐藤柳投手は、今季大卒ルーキーとして、すでに1軍で6試合に登板。1軍デビューも果たして、プロ初勝利も挙げ、今季の成績は1勝2敗、防御率3・60。


ファームの試合や、フェニックスリーグに足を運び、現地で感じるものはたくさんある。

プレーを見ることが大きな目的だが、練習を見たり、試合前の準備を眺めて感じたりすることもある。現場にいるからこそ、初めて見える光景の中に、チームや選手の工夫、必死さが伝わってくるから、やっぱり球場にいることは原点なんだと、つくづく感じる。

今回、私は早朝に宮崎に飛び、予報は良くなかったものの、宮崎空港から天福球場までレンタカーを走らせた。


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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。