【金子真仁】西武中村剛也、42歳の春 照れ隠しでは終わらない25年目の熱い言葉

西武栗山巧外野手(42)が今季限りで現役を引退します。一方で盟友の中村剛也内野手(42)も同じようにプロ25年目を迎えました。プロ通算2150安打の友が2軍開幕戦で適時打を放てば、プロ通算481本塁打のスラッガーは次戦で負けじと本塁打…とそろってお見事です。栗山の言葉に注目が集まる今年、周りに流されない〝おかわり君〟の春の声も聞きました。

プロ野球

★中村選手が語った主な内容

  • WBCで印象に残った選手は…リリーフのあの人
  • 打席でのスタンス幅が去年と違う…狙いは
  • プロ25年目への思いは…やっぱり優勝したい

◆中村剛也(なかむら・たけや)1983年(昭58)8月15日、大阪府生まれ。大阪桐蔭で通算83本塁打を放ち、01年ドラフト2巡目で西武入団。08年にリーグ最多の46本塁打で初タイトルを獲得し、本塁打王6度は歴代3位。打点王4度、ベストナイン7度。通算481本塁打は歴代10位。満塁本塁打22本は史上最多で、通算2149三振もプロ野球最多。15年プレミア12日本代表。今季推定年俸7500万円。175センチ、105キロ。右投げ右打ち。

3月14日 中日戦で代打出場(撮影・金子真仁)

3月14日 中日戦で代打出場(撮影・金子真仁)

1打席勝負だからこそ

60年代、元巨人投手の故宮田征典氏はその登板時間帯の多さから〝8時半の男〟と呼ばれた。

そこから約60年、令和8年3月。中村家の主は〝8時半までの男〟になった。WBCでの日本戦も自宅でネット観戦した。

「日本の試合だけね。全部は見てないっすよ。8時半くらいまで。子どもが寝る時間くらいまで」

試合終盤を見直すことはなく「チェコ戦はあんまり見てなかったかな」と、魔球チェンジアップで侍を苦しめたサトリアもそこまで印象には残らず。「ただ漠然と」見たという。

長男はセンバツ出場の大阪桐蔭でプレーし、次男も中学野球で活躍中。もともとアマチュア野球を見るのが好きだ。個々の技術よりも、流れを含めて全体を見るのを好む。WBCの感想を尋ねると―。

「うーん、ど~うっすかねぇ。ま、でも、大谷すげえとか吉田正尚すげえとか、鈴木誠也すげえとかって、思うのはみんな一緒だと思うんですけど、そんなもんですかねー。でも強いて言うなら…」

10秒間ためた。

本文残り62% (1245文字/1999文字)

1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。