【金子真仁の獅子担日記9】開幕連敗 まだ書かない。書かないまま終わるかもしれない

今年もプロ野球ペナントレースが開幕しました。まずは3年連続Bクラスからの脱却を図りたい西武ですが、滑り出しは少々…。ある意味「観察」しがいのある春になるのでしょうか。月3回の獅子担日記、3月の後編です。

プロ野球

■3月21日(土)

西武には100人の選手がいる。取材機会はなるべくフラットになるよう、心がけてはいる。

ただ私も人の子。感覚的な部分でどうしても気になってしまう選手はいる。今年でいえば新井唯斗内野手(18)だ。育成ドラフト1位で八王子学園八王子から入団した。

いつも「緊張してます」と言っている。でもいつも笑顔だ。人懐こく、物事を楽しんでいることがストレートに伝わる表情をする。鋭く動ける強肩ショート。人柄もプレーもDeNA森敬斗内野手(24)の桐蔭学園時代と重なる。

そんな新井が開幕直前、ドラフト5位の横田蒼和内野手(18=山村学園)とともに1軍に合流した。1日だけのお試し参加だ。

遊撃守備から入り、最終回には打席にも立った。ファウルで何球か粘ったが、最後は見逃し三振。「手が出なかったです」と負けを潔く認めた。

間違いなく誰の他意もなく、タイミングの問題でしかないが、たまたま応援歌が演奏されなかった。支配下に成り上がって、いつか堂々とファンファーレを浴びる選手に―。

成績さえ残せればスター選手になれる若者だと、私は思っている。

3月21日 8回表DeNA2死一塁、三森の打球を一塁へ送球する新井

3月21日 8回表DeNA2死一塁、三森の打球を一塁へ送球する新井

■3月22日(日)

オープン戦最終日。あとはペナントレースへ突き進むのみ。この日、取材者としての私には明確に報ずべき2題があった。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。