36歳高橋大輔と39歳カナダ選手 「数字は気にしない!」同じ空間に常識を覆す2人

グランプリシリーズ開催翌週の木曜日は「IceStory(アイストーリー)」と題し、大会を通じてのコラムをお届けします。

グランプリシリーズ第1戦スケートアメリカには、30代後半の2人の選手が出場していました。アイスダンスの村元哉中(29)、高橋大輔(36)組(関大KFSC)の高橋と、39歳のペア女子選手。その姿から感じたこととはー。

フィギュア

〈GPシリーズ第1戦スケートアメリカより〉

アイスダンス・リズムダンス(RD) 演技する村元哉中、高橋大輔組(USA TODAY=ロイター)

アイスダンス・リズムダンス(RD) 演技する村元哉中、高橋大輔組(USA TODAY=ロイター)

16年のブランク経て復帰、今大会ペアで銀

ほんとにこの人らしい、肩の力が抜けた、ただその言葉自体にはアスリート、表現者としての自負がこもっているな、と感じた言葉だった。

「どうなんですかね。数字は気にしないようにしましょう!」

GPシリーズ第1戦スケートアメリカでのリズムダンス(RD)後のインタビュー、アイスダンスの高橋大輔は、軽やかに、笑顔で答えてくれた。

いま36歳。大ベテランと言われている年齢でGPに出場することの価値。それを伝えたいと試合前に考えていた。

本文残り88% (2177文字/2474文字)

スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。