一山本と若隆景が2ショット?翠富士が撮った草野の「孤独のグルメ」 力士撮影25枚
約1カ月に及んだ夏巡業が8月31日に終わりました。
力士たちにご協力いただき、夏巡業中に撮った「印象に残る写真」を提供してもらいました。
写真を通じて、力士たちのエピソードを紹介します。
大相撲
掲載した写真
- 佐田の海と北の富士さん化粧まわし
- 草野と函館の夜景
- 熱海富士が撮った夜景
- 熱海富士の函館朝市
- 翠富士が撮った草野の孤独のグルメ
- 狼雅の海鮮丼
- 王鵬の「活いか踊り丼」(動画)
- 輝のすごい土鍋
- 藤ノ川の豪快食
- 金峰山が撮った北海道
- 琴櫻と旭山動物園
- 安青錦と牛タン
- 一山本と若隆景パネル
- 竜電の1人飯
- 琴栄峰が撮った東の聖地
- 横綱と床山
旭川での不思議な光景
まずは、北海道旭川市で起きた不思議な現象から。
8月16日、旭川大雪アリーナでの巡業は、「北の富士追悼巡業」として開催された。昨年11月になくなった52代横綱北の富士さんは、旭川市出身。弟子の八角理事長(元横綱北勝海)も会場に駆けつけていた。
会場での朝稽古に、八角理事長が現れ、向正面に腰を下ろした。ほどなく、八角理事長の目の前に置かれた取組表に、1羽のチョウが降りてきた。
ちょうど、両横綱と大関琴櫻による申し合い稽古が行われている時だった。
「あっ、北の富士さんだ」
稽古を見守っていた巡業部の白玉親方(元幕内琴椿)と浦風親方(元幕内敷島)は、思わず2人で顔を見合わせた。
調べてみたところ、大きな目玉模様が特徴の「クジャクチョウ」だった。
白玉親方は「体育館の中にチョウが入ってくること自体、珍しい。理事長が来られて、そこに止まった時はびっくりしました」と言い、浦風親方は「あれは北の富士さんだったと思う。不思議な光景だった」と回想した。
チョウに気づいたのは、この2人だけではない。力士も裏方も、多くの人が同じことを思っていた。
秀ノ山親方(元大関琴奨菊)は、この件を聞くと即答してくれた。
「みんなが目で追っていました。本当にびっくりした。お盆の時期でもあったし、北の富士さんをたたえる巡業だったので、見に来ていたのではないかと思います。横綱と大関が稽古しているタイミングでしたから。元気でやっているかと、激励を込めて来てくれたのだと思いました」
親子で世話になった北の富士さん
ここからは、力士の写真を紹介していきたい。
旭川入りした8月15日夜、佐田の海は「北の富士本店櫻屋」で食事を取った。北の富士さんの親戚が店主で、化粧まわしなどが飾ってある。
巡業中も佐田の海はほどんど写真を撮らないが「何か、北の富士の親方だから撮りたいと思った特別な夜です。ウチのおやじもかわいがってもらいましたから」。佐田の海の父は出羽海部屋出身で、北の富士さんの弟弟子にあたる。「ちゃんこがめっちゃ、おいしかったです」とかみしめるように話してくれた。
函館山の上と下で…
夏巡業は移動が長く、過酷だ。
8月3日から31日まで続いた巡業で、移動日休みは2日だけ。
18日夜に札幌市から函館市に移動して1泊。19日は青森市に移動するだけ。函館で時間が取れたため、力士たちの写真も函館で撮ったものが多い。
草野は有名な観光名所、函館山展望台から、函館市の夜景をバックに撮影した。
「(宿舎から)タクシーで20分くらいでした。自分は行ったことがなかったので、行ってみたかった。思っていた以上にきれいな景色でした。涼しくて、汗もかきませんでした」
実はこの写真には、伊勢ケ濱部屋の兄弟子が写っていたかもしれない。
熱海富士は、函館山を臨む金森赤レンガ倉庫の夜景を撮っていた。後ろには函館山が見える。
「時間がなくて(函館山は)上らなかった。メシは、朝市に行きました」と熱海富士。朝市での写真が、これだ。
付け人の蒼富士の自撮りだが、実にうまい。どんぶりも熱海富士も自身もきれいに画角に収まり、2人の表情やポーズもいい。
草野の「孤独のグルメ」
草野と熱海富士の兄弟子でもある翠富士は、センスあふれる写真を提供してくれた。
撮影は8月15日、旭川市入りした夜。翠富士は草野を連れて、「ジンギスカンバル マルマサ」へ。外の席でジンギスカンを楽しんだ。
食事の途中、用があってコンビニへ行き、戻る時に撮った写真がこれ。
「草野の孤独のグルメです。草野が1人で食っていて面白かったので撮りました」
リラックスしている草野の雰囲気が最高だ。
「うまかったなあ」
次はどんぶりを3連発。
狼雅に巡業中の食事の思い出を聞くと「北海道ですね。海鮮が圧倒的ですね。ウニ、ホタテ、函館…。帯広の豚丼、ソフトクリームもうまかったなあ」
いろいろ悩んだ末に提供してくれた写真がこれ。
函館市の「マルシン商店」の海鮮丼。「師匠(二子山親方)もお世話になっているお店です」と付け加えてくれた。
王鵬がイカを踊らせた
次も函館市だが、王鵬が撮った動画の「活いか踊り丼」。
右手で醤油をかけつつ、左手で動画を撮影した。
本文残り67% (4307文字/6460文字)

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。
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