プロ野球では、ロッテの藤原恭大が7、8月度の月間MVPを獲得した。豪快なフルスイングと、スピード感あふれる走塁、そして守備も抜群。素人目に見てもスケールの違いは一目瞭然。いわゆるミレニアム世代が、プロ野球の中心となる日もそう遠くはない。

元甲子園球児の遠藤圭吾
元甲子園球児の遠藤圭吾

ベテランの活躍が目立つボート界だが、ミレニアム世代の有望株は多い。その中の1人が、遠藤圭吾(21=東京)。横浜高時代にはレギュラーの遊撃手として活躍。日本ハムでプレーする吉田輝星と甲子園で対戦し、二塁打を2本打った。「吉田君のストレートは速かったですよ。でも、ストレートが速いだけなら対応はできます」と当時を振り返った。

プロ野球への憧れはあったが、同じ勝負の世界であるボートレースの扉をたたいた。10日までの蒲郡ではSGメモリアル優勝機を駆り、デビュー初勝利を目指したが、2着が精いっぱい。それでも、非凡なスタート力、ターンセンスを随所に見せた。「今は5、6着が多いけど、腐らずに走ることができている。野球をやっていたことで、メンタルは鍛えられたと思う」。

2018年8月14日、花咲徳栄戦で適時打を放つ横浜・遠藤圭吾
2018年8月14日、花咲徳栄戦で適時打を放つ横浜・遠藤圭吾

横浜高時代の同級生である万波中正、後輩の及川雅貴の活躍は刺激になっている。ライバルに追い付け、追い越せ。話題性のある遠藤が活躍すれば、ボートレースはもっと盛り上がる。プロ野球同様、ミレミアム世代の台頭に期待したい。

◆遠藤圭吾(えんどう・けいご)2000年(平12)4月14日、神奈川県生まれ。128期生として、5月に平和島でデビュー。横浜高時代は甲子園に2度出場。18年の選手権大会は3回戦で金足農高に敗退した。169センチ、54キロ。血液型A。