今後の成長が楽しみだ。中野孝二(23=三重)が先月の蒲郡でうれしいデビュー初勝利を飾った。初出走から168走目。大外から鋭く最内を突いた。少し時間はかかったが、貴重な1歩を踏み出した。デビュー前から大きな期待を集めていたが「ずっと事故点が多くて…。自分のレースができなかった。それも含めて自分の責任なんですけどね」と苦笑い。

中野孝二(2022年8月20日撮影)
中野孝二(2022年8月20日撮影)

中野は“まくりすと”高田ひかるに師事している。男子レーサーが女子レーサーの師匠になるケースは多いが、逆は非常に珍しい。「僕がデビュー前に津ボートで練習している時、高田さんもフライング休み中で、よく津ボートに来られていた」と出会った当時を振り返る。一般社会でも女性の上司と部下の不和が話題になることは多いが、中野と高田には無縁のようだ。「高田さんが一番熱心にアドバイスをしてくれたんです。それに、内容もすごく分かりやすい。女性が師匠でも全然気になりません」。

高田ひかる(2022年5月24日撮影)
高田ひかる(2022年5月24日撮影)

事故点の足かせもあって今後も苦しいレースが続きそうだが、歩みを止めることはない。「今はなかなかできていないけど、自分のセールスポイントはスタートだと思う。今後の目標は早く高田さんに追い付くことです」ときっぱり。いつの日か、師弟が大舞台で輝く姿が見たい。

◆中野孝二(なかの・こうじ)1998年(平10)12月8日、三重県生まれ。128期生として21年5月に津でデビュー。養成所時代の勝率は5・99。修了記念競走でも優出を決めた。166センチ、57キロ。血液型B。