7月19日、伏見俊昭さんが亡くなった。現役の50歳、早過ぎる…。
競輪担当記者として伏見さんの全盛期と共に歩んできた。「いきものがかり」が互いに好きで、取材で会えば最初はバンドのライブや近況が話題となった。いきものがかりのボーカル吉岡聖恵の真っすぐで真摯(しんし)な歌声は、伏見さんの競輪、自転車競技への取り組みと重なる。
先行日本一を懸けたライバル村上義弘さんとの壮絶なたたき合いは記者の間でも伝説だ。07年のKEIRINグランプリの取材では、アテネ五輪銀メダリストというスーパーアスリートの感覚で、ゾーンという、競技者が神の域に近づく状態を話してくれた。ゾーンに入れば想定外の展開、思わぬアクシデントにも対応できる無双状態に入る。その時の伏見さんは、完全にゾーンに入っていると判断。1面の予想原稿で迷いなく本命を打ち、万車券を的中できたのは競輪記者として今でも誇りだ。
08年9月のG1オールスターでも優勝原稿を書かせてもらった。同大会でレース中に亡くなった同じナショナルチームだった内田慶さんに向けて「一緒に走ってくれてありがとう」と叫び号泣した。その後に同じレース中の事故で亡くなるなんて…。
天国ではいきものがかりの「エール」を聴き、慶さんと自転車談義を繰り広げているだろう。記者として伏見さんにエールを送りたい。「一緒に走ってくれてありがとう」。























