女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は、中田夕貴(25=埼玉)を紹介する。学生時代にエアロビクスの大会の好成績を糧に、スポーツ推薦でボートレーサーの道を切り開いた。アクティブ女子のモットーは“飛び跳ねて、楽しく”。持ち前の明るさで、さらなるジャンプアップを誓う。

“飛び跳ねて、楽しく”をモットーに飛躍を期す中田夕貴
“飛び跳ねて、楽しく”をモットーに飛躍を期す中田夕貴

 -きっかけは兄

 中田夕貴(以下中田) 大好きな3歳上のお兄ちゃん(中田友也・107期)がレーサーになったのを見て私も憧れました。

 -短大時代のエアロビクスが道を開いてくれた

 中田 最初は高校で受けたんですけど、だめで…。短大を卒業して整体関係の仕事に就いて、そこからまたどうしてもレーサーになりたいと思い直したんです。短大時代のエアロビクス全日本学生選手権チーム部門3位の成績でスポーツ推薦を受けられて、6回目で合格できました。

大好きなお兄ちゃん(上)を追ってレーサーになった
大好きなお兄ちゃん(上)を追ってレーサーになった

 -学生時代のスポーツ経験は生きた

 中田 中学は卓球、高校はチアリーディング、そして短大はエアロビクスと、とにかく体を動かすことが好きでした。エアロビクスは、みんなとわいわいやって、厳しいというより楽しかった。レーサーになりたかったのも、厳しさの中にも自分の体を思い切り使って楽しく取り組める仕事だからと思ったからですね。まだまだ結果は出せてないけど、レースは本当に面白くて楽しいですね。

エアロビクス全日本学生選手権チーム部門3位になった時の仲間。左から2人目が中田夕貴
エアロビクス全日本学生選手権チーム部門3位になった時の仲間。左から2人目が中田夕貴

 -趣味は実益も兼ねたスノーボード

 中田 スノボーは、10歳のころから始めたんですけど、高校時代はうまくなりたくて長野で長期合宿もしました。冬の間はオフは、もっぱらスノボーを楽しんでます。実は寒いところは大嫌い(笑い)なのにスノボーだけは別ですね。スノボーのバランス感覚は、ボートの乗艇姿勢とかに役立ってると思います。やってきたスポーツや短大で取った栄養士の資格にしても、小さいころからしてきたスノーボードにしても、ボートレースの仕事に就くために全部つながってるんだなあと思ってます。生きてきたすべてをぶつけていきたいですね。

埼玉のレーサー仲間とスノボーを楽しむ。左から滝川千依、染川直哉、尾上雅也、中田夕貴
埼玉のレーサー仲間とスノボーを楽しむ。左から滝川千依、染川直哉、尾上雅也、中田夕貴

 -イケメンにめろめろ

 中田 好きな男性のタイプは、お兄ちゃんはもちろん、渋い人と思ってたんですけど、こないだたまたまドラマ『陸王』のエキストラを頼まれて、間近で竹内涼真さんを見たんです。背が高くて、さわやかでかっこよくて…。でも好きな男性のタイプは「優しい人」って書いておいてください。

 -最後にボートレースの魅力とは

 中田 やはり男の人と同じレースができるのはとても魅力的です。勝てたときは快感ですね(笑い)。あと、エンジン音とスピードの迫力は魅力だと思います。実際にレース場に来て、間近で感じてほしいですね。

※次回は4月10日更新予定

同期の出口舞有子(左)、後輩の中北涼(中央)と沖縄旅行に出かけた時のショット
同期の出口舞有子(左)、後輩の中北涼(中央)と沖縄旅行に出かけた時のショット

 ◆中田夕貴(なかだ・ゆき)1992年(平4)9月29日、埼玉県熊谷市生まれ。武蔵丘短期大学を卒業後に117期として15年11月の戸田でデビュー。初勝利は17年1月のからつ。今年1月に下関で初優出。昨年の獲得賞金は817万9000円。今年は、235万3000円(12日現在)。153センチ、47キロ、血液型AB。