女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は深見亜由美(27=愛知)を紹介する。やまと学校(現ボートレーサー養成所)受験8回目で合格して、この世界に入った苦労人だ。元ボートレーサーである父・康司さん(70)の教えを胸に、今後の飛躍を誓う。

父の教えを胸に飛躍を誓う深見亜由美
父の教えを胸に飛躍を誓う深見亜由美

-ボートレーサーになるきっかけは?

深見亜由美 父(康司さん)の姿を見ていた影響です。父は私が中学のころまでボートレーサーでした。小さいころから、レース場に行くことは多かったです。高校で進路に悩んでいるときに、ボートレーサーになろうと決めました。

-試験に合格するまで苦労した

深見 8回受けて合格しました。その間はフリーターでした。コンビニ、スポーツジムでアルバイトをしていました。試験の間の半年間が長かったです。

-やまと学校で苦労したことは

深見 苦労して受かったこともあって、やまと学校の1年はあっという間でした。みんな「厳しかった」というけど、私はけっこう楽しかったです。

親子でツーショット。深見亜由美(右)と元ボートレーサーの父・康司さん
親子でツーショット。深見亜由美(右)と元ボートレーサーの父・康司さん

-中学、高校時代はどうでしたか?

深見 中学時代はソフトテニスをしていました。走ること、特に短距離は好きでしたね。小さい時から負けず嫌いです。気は強かったですね。

-ピットではハートマーク入りの服が印象的です

深見 名古屋競馬所属の木之前葵さんと2年前のトークショーでお会いしたのが、きっかけでした。今でも葵さんの応援で競馬場に行くことがあります。

-父・康司さんからアドバイスは?

深見 いつも無事故完走と言われます。レースのことをメモに書き留めて、渡してくれますね。スタートのことは、いつも心配してくれます。

異種交流のイベント。右から深見亜由美、木之前葵、中北涼
異種交流のイベント。右から深見亜由美、木之前葵、中北涼

-休みの日は何をしていますか?

深見 ジム通い、ボート場で練習します。体重が少ないので筋トレには力を入れています。あとは家でゆっくりしたり、ショッピングに行ったりします。

-仲のいい選手は?

深見 117期の同期ですね。特に仲がいいのは薮内瑞希さん。ユニバーサルスタジオに行くことがあります。あとは地元の選手ですね。

-将来の目標は

深見 クイーンズクライマックス、レディースチャンピオンを取れるような選手になりたいです。スローのスタートが不安定なので、しっかり行けるようになりたいです。

デビュー初勝利で宇野弥生(右)に祝ってもらった深見亜由美
デビュー初勝利で宇野弥生(右)に祝ってもらった深見亜由美

-ボートレースの魅力とは? 

深見 男子と同じように女子にも活躍の場があることだと思います。自分の思ったレースができれば、男子に勝てるチャンスがあるのは魅力ですね。そんな姿を皆さんに見ていただけるように頑張りたいです。

※次回は1月8日更新予定

◆深見亜由美(ふかみ・あゆみ)1991年(平3)10月19日、愛知県生まれ。愛知支部。117期生として、15年11月に蒲郡タイトル戦でデビュー。18年1月の常滑タイトル戦で初勝利。今年の獲得賞金は718万3000円(3日現在)。149センチ、43キロ。血液型O。