徳島と石川にルーツを持つ少女が、水面で必死に戦っている。

女子レーサーの素顔に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は井上遥妃(20=徳島)を紹介する。

幼い頃からボートレースに興味を持ち、19歳でプロデビュー。すでに初勝利も挙げ、輝く未来に駆けだした。

伸び盛りの井上遥妃
伸び盛りの井上遥妃

-ボートレーサーを目指したきっかけは

井上 幼い頃、親に付いて、ボートレース場へ行く事がよくありました。実際に見た時に迫力がすごく、私もなりたいと思ったことがきっかけです。

-足を運んだのは鳴門ボート

井上 生まれと、現在は徳島県ですけど、6歳ぐらいから高校1年生まで、石川県に住んでいました。三国ボートへ行っていましたね。

-本格的に選手を志望したのは

井上 幼い頃にボートを見て、最初は軽い気持ちでなりたい…という感じでしたが、年を重ねるにつれ、気持ちが強くなりました。今となっては、小さい頃からずっとなりたいと思っていたのだと思います。

-学生時代のスポーツ歴は

井上 空手とハンドボールです。空手は全国大会まで行けましたが、そこで結果を出すことはできなかったです。

同期の井上未都(左)と夜景をバックにピースサイン
同期の井上未都(左)と夜景をバックにピースサイン
同期の井上未都(左)と名古屋でグルメタイム
同期の井上未都(左)と名古屋でグルメタイム

-養成所は何回目で合格?

井上 3回目で合格する事ができました。最初はうれしすぎて、実感が湧かなかったのですが、入所が近づくにつれ、不安や楽しみな気持ちや、頑張ろうという気持ちであふれていました。

-養成所時代はどんな気持ちで過ごしたか

井上 ずっと不安がいっぱいで、心配な事が沢山ありました。でも、デビュー後は、身近に家族の支えがあったり、同支部の先輩や同期に支えられて、不安に思う事が少なくなり、前向きに考えられるようになりました。

-最近の趣味は

井上 愛犬と戯れることです。牡のタロウと雌のハナと散歩に行ったり、遊んだりしています。

愛犬と仲良く、リラックス
愛犬と仲良く、リラックス
131期の同い年グループで記念の1枚(写真は本人提供)
131期の同い年グループで記念の1枚(写真は本人提供)

-ボートレースの魅力とは

井上 自分の努力次第で頑張れば、頑張っただけ、結果が出るところ。また、男女が同じフィールドで戦えること。この両方が私にとっての魅力です。

-将来はどんなレーサーになりたい

井上 記念で活躍できるレーサーになりたい。女子同士のG1だけでなく、男女混合のG1などで、結果を残せる選手になりたいです。

※次回は8月9日更新予定

◆井上遥妃(いのうえ・はるひ)2003年(平15)3月26日、徳島県生まれ。ボートレーサー養成所の131期生として、22年11月鳴門でデビュー。23年6月鳴門で初勝利。今年の獲得賞金は415万9000円(10日現在)。158センチ、46キロ。血液型A。