女子レーサーの素顔に迫る「ビューティフルボートレース」。今回は小林愛実(23=岡山)を紹介する。

岡山支部の柏野幸二のレースを見たのをきっかけに、ボートレーサーを目指した。今年8月三国の一般戦でデビュー初準優進出と成長が著しい。同支部には強い女子選手が多く、小林もその1人になりそうだ。そんな彼女のプライベート、ボートレーサーとしての心構えを聞いた。


岡山支部の有望株・小林愛実
岡山支部の有望株・小林愛実

-学生時代はどんなスポーツをやっていたか

小林愛実(以下小林) 高校時代は部活として、ヨットのセーリングをしていました。私の場合2人乗りです。地区大会、県大会、国体、インターハイは2年、3年に出ていました。

-ボートレーサーになろうと思ったきっかけは

小林 空手を3歳~高校1年生までやっていました。同じ道場に柏野幸二さんのお子さんがいて、家族ぐるみで仲良くなりました。(そして)幼稚園の年長時に、柏野さんのレースを初めて見て(競技に)一目ぼれしましたね。大きくなってからも「なるものだ」という感じで、他の道はなかったです。


高校時代はヨット部に所属
高校時代はヨット部に所属
 
 

-ボートレーサー養成所ではどんな感じ

小林 受験は2回目に受かりました。(学校では)私はあまりできない方だったし、特徴がないというか、伸び悩んでいましたね。

-プロとして意識していることや師匠はいるか

小林 とにかく1つでも上の着(を取る)という感じです。できればきれいなレースをして、旋回で勝ちたいです。教えてもらったりレースを見てもらっているのは、末永由楽さんです。「練習でいっぱい考えて乗り、本番は、それの結果だからやるのみ」という感じで、背中を押してもらっています。

-今年8月三国の一般戦でデビュー初準優進出とリズムはいい

小林 いい時は結果に執着せずに、目の前のことに集中できているし、結果につながっていますね。

-プライベートは

小林 同期で仲がいいのは清水未唯さん、森田梨湖さん、谷口佳蓮さんです。最近、谷口さんと阪神の野球観戦へ行きました。私はまだ2回しか行ってないし、にわかだけどはまってしまい、いい趣味ができました。競技は違うけど(選手の)頑張っているのを見ると、応援したくなります。頑張っている人はかっこいいと思います。


谷口佳蓮(右)と野球観戦(本人提供)
谷口佳蓮(右)と野球観戦(本人提供)

-当面の目標は?

小林 A級に上がること、優勝することです。その後は女子トップとかSGとかで活躍したいです。少しでも上にという感じです。

-最後にボートレースの魅力を

小林 最後まで何があるか、結果がどうなるか分からないのが面白いです。年齢、性別関係なく(選手が)頑張っている姿がかっこいいですね。

※次回は11月8日更新予定


 
 

◆小林愛実(こばやし・なるみ)2000年(平12)4月22日、岡山県生まれ。127期として20年11月に丸亀でデビュー。21年12月の常滑一般戦でデビュー初勝利、23年8月三国一般戦でデビュー初準優進出。今年の獲得賞金は812万円(10月7日現在)。149センチ、47キロ、血液型B。