G1初制覇した当時の羽野直也(右)。左は植木通彦さん
G1初制覇した当時の羽野直也(右)。左は植木通彦さん

6月に山口県・徳山ボートで開催されたSGグラチャンで、105期の磯部誠(32=愛知)が優勝した。

初めて、平成生まれのSG覇者が誕生した瞬間だった。ボート界も新時代の到来…そんな予感もさせる活躍だった。ところで、平成生まれ初のG1覇者は誰でしょう? ボートレースファンには簡単過ぎたでしょうか。答えは羽野直也(28=福岡)。17年10月、G1大村周年を22歳の若さで制した。

エース機を引いて序盤から流れをつかむと、予選を2位で通過。優勝戦は2コース差しで人気のイン原田幸哉を撃破した。「あの時はまだ何も知らなかった。周りにどんな選手がいるのかも、よく分かってなかった。それがポンポンと勝ってしまった」と当時を振り返る。それもそのはず。デビューからわずか3年半で、その年の6月住之江がG1初出場だった。勢いと若さで手にした初タイトルだった。

羽野直也は地元開催のSGに闘志を燃やす
羽野直也は地元開催のSGに闘志を燃やす

あれから6年、G1優勝も通算4度とし、SGも2度優出した。昨年はSGグランプリに初出場も果たした。多くの経験を積んで、トップレーサーにまで成長した。平成生まれとして磯部には先を越されたが、SG制覇に手の届く位置にいることに違いはない。「僕自身、まだこれからだと思っている。SGを毎年勝つ人はすごいと思うし、何度も勝てる選手になりたい」。目指す選手像は「最強」の類いだ。

3月の芦屋G1の優勝戦でフライングを切った。その罰則で、今はG1を走れない。2年連続のグランプリ出場を考えると、SGで結果を出すしかない。7月は児島オーシャンカップ、8月には福岡メモリアルに出場予定だ。「僕の照準は福岡(SGメモリアル)なので。芦屋のオールスターも走れなかったですしね」。レーサーとしてのピークはまだこれから。その未来には、期待しかない。【栗原ひろ人】

羽野直也は大きな目標へと突き進む
羽野直也は大きな目標へと突き進む