【帰ってきた山口国男ガイダンスコーナー】(1)

 競輪ファンの皆さん、こんにちは、山口国男です。去年のオールスターまで松戸競輪場で「ガイダンスコーナー」の講師を務めていました。選手デビューしてから、競輪にかかわり続けて50年目になります。

 ガイダンスコーナーではレースを予想するだけでなく、たくさんのお客さんと対話することができて楽しかった。今年のオールスターまでは続けたかったので、定年で辞めることになったのは本当に残念で…。でも、ニッカンスポーツ・コムにオールスターの予想を載せてもらえることになったんですよ。うれしいですね。

 ドリームレースや決勝などのメイン限定ですが、11日から15日までの毎日、発走直前に、推奨する買い目を公開します。当日の天候や競走の傾向なども考慮した新鮮な予想をお届けしますから、ぜひ車券作戦の参考にしてください。

 ガイダンスコーナーはなくなりましたが、その後もサテライトなどのイベントに参加して、車券のアドバイスは続けています。調子は結構いいですよ。高松宮記念杯の決勝では新田祐大(優勝)と郡司浩平(2着)を推奨できましたから(2車単5370円)。この勢いで、オールスターも当てたいですね。

 開幕まであと4日ありますから、明日8日から10日にかけて、思い出、最近の競輪に対する意見、松戸バンクについて、お話しすることにします。どうぞ、お楽しみに。

 ◆山口国男(やまぐち・くにお)1950年(昭25)8月11日生まれ。東京都荒川区出身。日本競輪学校24期生、松戸をホームバンクとする東京登録選手として67年にデビュー。特別競輪(現G1)優勝こそ果たせなかったが、72年・高松宮杯と73年・競輪祭で決勝3着に入るなど、トップレーサーとして一時代を築いた。フラワーライン【注】の司令塔としても活躍。01年の引退後、松戸競輪場で競輪ガイダンスコーナーの講師を務め、15年オールスターを最後に定年退職。

 【注】70年代から隆盛した競輪選手の一大グループ。当時の絶対王者・中野浩一を打倒するため、山口国男をリーダーとする関東勢が地域の垣根を越えて南関勢、北日本勢らとラインを組んだ。千葉の「房総フラワーライン」で東京、千葉の選手が一緒に街道練習していたことが、結成のきっかけ。特別競輪の決勝で数々の作戦を打ち出しては成功し、山口国男の実弟である山口健治をはじめ、清嶋彰一、吉井秀仁、滝沢正光らが続々とタイトルを手にしていった。80年代の末ごろに衰退。