【帰ってきた山口国男ガイダンスコーナー】(6)

 初日のドリームレースでは、本命に推した武田豊樹が2着に食い込んでくれました。目標にした平原康多が中団で不発に終わる厳しい展開。車間を縫って直線で伸びたレース内容は上出来といえるでしょう。きのう指摘した通り、だいぶ復調している印象を受けましたね。

 予想は武田の1着固定で勝負したので裏目。ただ、3人に絞った2着候補に新田祐大、3着候補に深谷知広を入れることができたので、参考にしていただけたと思います。次こそ的中を決めますよ。

 今日も天候は晴れ。気温は30度、風は1メートルで、ほとんど気になりません。先行選手は初日ほど上位に残れていませんが、これは展開の影響。引き続き、積極的に駆けそうなタイプのラインから狙うべきだと思います。

 ◆11R・オリオン賞 近藤隆司の欠場、大塚健一郎の繰り上がり出走で、レースの様相は一変。当初は竹内雄作の番手絶好とみた金子貴志を本命にするつもりでしたが、マークがしぶとい大塚に競り込まれるので評価を下げました。

 本命は(2)竹内です。ここは(4)原田研太朗との2分線。原田という選手は自分でレースをつくるのがうまくありません。自分に有利な展開になるのを待って仕掛けるタイプなんです。流れが向くと強いんですが、向かないともろい。先行に徹する竹内としては、やりやすいと思います。後位のもつれを尻目に、逃げ切りを決めるでしょう。

 相手は(9)大塚で、金子に競り勝っての流れ込みに期待。また、タテ足のある(1)園田が好位を取り切れば、食い込めます。地力上位の原田も連対候補には挙げたい。

 3連単は竹内を1着に固定した(2)-(9)(1)(4)-全通り。(9)、(1)、(4)と(3)村上、(8)岩津の2、3着は厚めに買いましょう。

 ◆山口国男(やまぐち・くにお)1950年(昭25)8月11日生まれ。東京都荒川区出身。日本競輪学校24期生、松戸をホームバンクとする東京登録選手として67年にデビュー。特別競輪(現G1)優勝こそ果たせなかったが、72年・高松宮杯と73年・競輪祭で決勝3着に入るなど、トップレーサーとして一時代を築いた。フラワーラインの司令塔としても活躍。01年の引退後、松戸競輪場で競輪ガイダンスコーナーの講師を務め、15年オールスターを最後に定年退職。