【帰ってきた山口国男ガイダンスコーナー】(9)

 昨日の準決では3連単で11Rの7660円、9Rの5710円と2本が的中しました。10Rは、1着に期待した村上が3着。惜しかったなあ。でも、3レースとも思い通りの展開になったし、参考にしていただけたと思います。

 これで初日からの回収率は116.5%。残るは決勝のみです。何としても当てて、黒字で終われるように、頑張りますよ!

 今日も厳しい暑さはありません。空には雲が多く、これからは雷雨の可能性があるそうです。レースは序盤こそ先行選手が総崩れでしたが、徐々に逃げが決まるようになってきましたね。もし雨が降るようなら、前残りの傾向が強まるでしょう。そのあたりを考慮して、いよいよ決勝の予想です。

 ◆11R・決勝 準決はラインを長くした若手が先輩を引っ張るレースの連続でした。最近は点の競走「ケイリン」ばかり目立つので、久しぶりに「競輪」を存分に見せてもらって気持ち良かった。やっぱり競輪は、こうでないと。

 ここも同様のレースに期待しましょう。先行するのは村上-稲垣-岩津。先手ライン追走とみる中村は、岩津の後ろで足をためていくはずです。すんなり流れると平原は5番手、援軍1車の新田は8番手。脚力では新田が上位ですが、さすがにG1の決勝で8番手となると苦しい。

 本命には、展開有利な(5)稲垣を推します。稲垣は2011年の競輪祭の決勝でも村上にマーク。村上が先行しながらも稲垣は早めに仕掛けられず、武田豊樹-長塚智広のまくりに屈しました(優勝は長塚)。ここも村上の腹は決まっているので、稲垣には今度こそ遠慮なく、迷わずタテに踏み込んでもらいたいですね。

 G1の決勝は自分との闘い。脚力はもちろん、心が弱い選手は勝てません。私がそうでしたから(笑い)。稲垣にもかつてはそういう面が感じられましたが、だいぶ場慣れして精神力が高まってきたようだしチャンスだと思います。G1を勝てなかった私の分まで、頑張ってほしい。

 相手候補には、稲垣に続く(3)岩津、平原の後ろでパワーを温存できる(7)武田、そして(9)新田、(2)平原の順で挙げます。

 3連単で(5)-(3)(7)(9)(2)-全通り。相手候補4人の2、3着を厚めに買います。さあ、号砲を待ちましょう。

 ◆山口国男(やまぐち・くにお)1950年(昭25)8月11日生まれ。東京都荒川区出身。日本競輪学校24期生、松戸をホームバンクとする東京登録選手として67年にデビュー。特別競輪(現G1)優勝こそ果たせなかったが、72年・高松宮杯と73年・競輪祭で決勝3着に入るなど、トップレーサーとして一時代を築いた。フラワーラインの司令塔としても活躍。01年の引退後、松戸競輪場で競輪ガイダンスコーナーの講師を務め、15年オールスターを最後に定年退職。