準決10Rの新田祐大はまさに横綱相撲だった。

 前受けから郡司浩平がたたいてきたが、下げずに突っ張り、郡司を力で封じ込めた。しかも全力で踏むことなく赤板すぎからペースで踏んでの押し切りだ。「突っ張ったのは作戦のうちの1つ。流れの中でのこと」と言い、郡司は「完全に遊ばれました。行っても行っても合わされて出られなかった」と次元の違いに舌を巻いた。決勝は地元勢を力でねじ伏せるシーンは十分だ。