【神田成史・ナルシスト宣言】

 近藤龍徳が、いつもの銀髪から金髪に変えて検車場に現れた。「(昨年9月の兄良太の死など)いろいろあって、S級に上がっていったころのような、ぎらぎらすることが最近はなくなった。みんなが忘れたころに僕たち肉親は寂しさが募るものなんですね。吹っ切るために何か変えていかないと…」。いつも快活な龍徳がしんみり話すのを見て決意の大きさを感じた。

 ◆11R 番手回りが多くなった吉田が「僕は自力選手。原点に返るためにもF1では力を出し切る競走をしたい」ときっぱり。近藤が好援護から抜け出す。(6)(1)から(3)(5)(7)(8)(9)。