競輪、楽しんでいますか?

最近、少々悩んでいることがある。

現在、取材現場では、密を避けるため多くの規制が設けられている。特に、グレードレースでは我々、報道陣は検車場に入れない。また、人数制限もあるため、カメラマンを兼任することもある。コロナ禍であり、これは仕方がない。

問題は当方が撮る写真の質だ。

基本形のガッツポーズ。松浦悠士(写真の撮影はすべて栗田文人)
基本形のガッツポーズ。松浦悠士(写真の撮影はすべて栗田文人)

お気づきの読者(ユーザー)も多いと思うが、どの紙面を見ても、同じような写真、中でもガッツポーズが多くなっているのが現状。もちろん、ガッツポーズも悪くはない。ただ、もう少しバラエティーに富んだ写真が撮れないものか…と勝手に悩んでいる。

サービス精神旺盛なこの方には、いつも感謝、感謝。佐藤慎太郎
サービス精神旺盛なこの方には、いつも感謝、感謝。佐藤慎太郎
こんな写真が撮れれば上々の部類。久米詩
こんな写真が撮れれば上々の部類。久米詩
ヘルメットを持ってもらったりもするのだが…。格清洋介
ヘルメットを持ってもらったりもするのだが…。格清洋介

中には、佐藤慎太郎や松浦悠士のように、毎日ポーズを考え、変えてくれるようなありがたい選手もいる。他にも、絵になりそうな服や小物を用意してくれる選手もいる。ただ、選手に頼ってばかりというわけにもいかない。

手に表情があるといい感じ。阿部拓真
手に表情があるといい感じ。阿部拓真

昔、ある先輩に「(撮影相手の)手に表情を持たせろ。何か持たせるだけでも写真が違って見える」と言われたことがある。そう思って実践もしているのだが、なかなか…。簡単には打開策が見つからないのが正直なところだ。

まだまだ厳しい日々が続きそうだが、今後も選手、関係者と協力しながら、記事、写真で少しでも現場の臨場感を伝えられれば、と考えている。【栗田文人】

諸々の事情で最近はこういう写真はあまり見なくなった。内田英介
諸々の事情で最近はこういう写真はあまり見なくなった。内田英介
1着ポーズはガッツポーズに次ぐ定番。郡司浩平
1着ポーズはガッツポーズに次ぐ定番。郡司浩平
腕組みも絵になるポーズの1つ。平原康多
腕組みも絵になるポーズの1つ。平原康多
マイクを握ってくれたりすると助かる。阿部力也
マイクを握ってくれたりすると助かる。阿部力也
時節柄ツーショット写真にも気を使う。松浦悠士(左)と清水裕友
時節柄ツーショット写真にも気を使う。松浦悠士(左)と清水裕友
このポーズをしてもらうまでが案外大変。竹内優也
このポーズをしてもらうまでが案外大変。竹内優也
このぐらいアピールしてくれる選手はありがたい。坂井洋
このぐらいアピールしてくれる選手はありがたい。坂井洋
普段は寡黙な男もポーズひとつで気持ちがビンビン伝わってくることも。小松崎大地
普段は寡黙な男もポーズひとつで気持ちがビンビン伝わってくることも。小松崎大地
こんな写真が撮れれば、かなりうれしいが、目線をもらえなかったのは当方の失敗。武藤龍生
こんな写真が撮れれば、かなりうれしいが、目線をもらえなかったのは当方の失敗。武藤龍生