競輪、楽しんでいますか?
最近、少々悩んでいることがある。
現在、取材現場では、密を避けるため多くの規制が設けられている。特に、グレードレースでは我々、報道陣は検車場に入れない。また、人数制限もあるため、カメラマンを兼任することもある。コロナ禍であり、これは仕方がない。
問題は当方が撮る写真の質だ。
お気づきの読者(ユーザー)も多いと思うが、どの紙面を見ても、同じような写真、中でもガッツポーズが多くなっているのが現状。もちろん、ガッツポーズも悪くはない。ただ、もう少しバラエティーに富んだ写真が撮れないものか…と勝手に悩んでいる。
中には、佐藤慎太郎や松浦悠士のように、毎日ポーズを考え、変えてくれるようなありがたい選手もいる。他にも、絵になりそうな服や小物を用意してくれる選手もいる。ただ、選手に頼ってばかりというわけにもいかない。
昔、ある先輩に「(撮影相手の)手に表情を持たせろ。何か持たせるだけでも写真が違って見える」と言われたことがある。そう思って実践もしているのだが、なかなか…。簡単には打開策が見つからないのが正直なところだ。
まだまだ厳しい日々が続きそうだが、今後も選手、関係者と協力しながら、記事、写真で少しでも現場の臨場感を伝えられれば、と考えている。【栗田文人】