競輪のシステム障害が3日、発生した。

開催予定だった松戸G3(千葉競輪開設70周年)、西武園、豊橋、別府(F1)、伊東、小倉(ミッドナイト)が中止。西武園、豊橋、別府、伊東、小倉は開催打ち切りとなった。同日夜の段階でシステムは復旧せず、4日も初日開催予定だった4場を含めた全場の中止が決定した。

システム障害による中止は、11年12月(松山が全レース、他14場が途中からの取りやめ)、12年(豊橋)、15年(前橋)とあるが、2日連続の中止は初めて。

この日は午前7時20分に一報がJKAのシステムから千葉競輪場統制室、包括委託業者の日本写真判定に入り、その後、松戸競輪場統制、千葉市、JKAによる協議を経て、同9時に中止・順延が正式に決定。その後、同20分までに参加選手に説明があった。

今開催終了後の11日からG1寛仁親王牌(前橋)が行われるが、レース間隔が当初の中3日から中1日になり、選手への影響が心配される。

また、西武園でS級特昇が懸かっていた高橋晋也(24=福島)の記録達成は次開催に持ち越しとなった。

◆中村浩士選手会千葉支部長 午前9時ぐらいに聞きました。起きてしまったことは仕方がないが、楽しみにしてくれていたファンには申し訳ない。個人的には(バックアップシステムとして)二重三重の対策を取っておいてほしいと思う。選手としては、やるべきことをやるだけ。これ(順延)をプラスに捉えるか、ネガティブに捉えるかは、選手次第でしょう。

◆笹部俊雄JKA会長 この度のシステム障害により、お客様ならびに関係者の皆様には多大なるご迷惑をおかけし、心より深くおわび申し上げます。復旧に向けて全力で対応しており、業界をあげて再発防止に努めてまいります。