準決8Rは、ベテランの技が光った。

浅見隼-松永将の3番手を回った宮倉勇(58=千葉)は、松永がブロックに専念できるように最後の直線までインコースをシャットアウト。松永の2着に突っ込んだ。

直前の7Rで同県の飯田辰哉が決勝進出を逃していた。「こうなったら俺が決勝に乗って、矢口(大樹)の番手で頑張らないと、と思って気合が入ったね」。ベテランの思いに呼応するように、続く9Rで矢口も決勝入りを決めた。

「矢口と連係するのは、53歳でS級に行った時以来かな」。少し誇らしげに語った闘将が、決勝9Rは番手の仕事で魅せる。