森山昌昭(51=福岡)が、かつて大得意にした松戸バンクで健在ぶりを示した。

代謝による引退の危機が迫る中、チャレンジ予選2Rで好プレー。目標の岡山コンビが突っ張り先行でワンツー。自らは3番手で後続をけん制して3着で、3月大宮以来の準決進出を決めた。

「とにかく、やれることをやるだけ。今日の3着は大きい。また明日も頑張ろうという気になった」と言葉が弾んだ。そして「松戸はいつもいいことがある、流れが良くなるんだよね」と続けた。

デビュー当時は190センチの長身も相まって、九州で待望の大型先行として期待された。G1日本選手権(ダービー)に3度出場するなどビッグ戦線を沸かせた原点は、意外にもここ松戸バンク。「A級初優勝(91年11月)も、記念初参戦(92年8月)でいきなり決勝に乗ったのもここ。あの記念は準決で佐々木昭彦さんに抜かれず逃げ切り、決勝はまくりを東出剛さん(故人)にブロックされて不発。忘れられない」。

もちろん、ノスタルジックに浸るのはここまで。やはり競走得点アップが課題になる。準決もしぶとく上位に食い込む気だ。